Millen VPNは安全に使えるVPNなのか?

Millen VPNの安全性を評価
- Millen VPNはレンタルサーバーの運営実績など、信頼性の国内企業が運営する有料サービス
- Millen VPNはノーログをを自称しているものの、第三者による証明を受けたものではないことには留意
- 暗号化技術AES-256など先進技術を採用しているが、データを物理的に記録しないRAMディスクは採用していない
- ノーログにこだわるなら、データ保持法がない国や地域に本社があり、世界4大監査機関によるノーログ証明を受けているNordVPNやSurfshark、Express VPNがおすすめ
Millen VPNは有料サービスで経営状態も良い
信頼できない企業のVPNは安全性に疑念がある
悪意のある運営者が管理するVPNには通信履歴が実際には記録されており、VPN運営者やサイバー犯罪者に利用される危険があります。
無料で使えるVPNは安全ではない可能性が高い
無料で使えるVPNは、その事業者の収益源が不明です。
ユーザーの通信データをダークウェブに販売して資金源を得ている可能性があります。
Millen VPNは有料のVPNサービス
Millen VPNの利用は有料のサービスです。サービスの運営会社がVPNの提供だけで利益を得られる状態です。
Millen VPNの運営会社は信頼できる企業なのか?
Millen VPNの運営会社の信頼性
Millen VPNの運営会社であるアズポケットは、2016年に日本国内で創業した若い会社です。
多くのメディア運営者がレンタルサーバーとして利用している

近年は海外から日本国内への接続に強いVPNサービス「Millen VPN」の運営会社としても注目されています。

VPNだけでなく、月額課金型の安定的な収益が得られるビジネスモデルであるMixhostも運営しており、経営状態が安定しています。
運営会社概要
| 会社名 | アズポケット株式会社 |
| 本社のある国 | 日本、大阪府大阪市 |
| 公式サイト | https://www.azpocket.co.jp/company/ |
| 創業年 | 2016年 |
本社の住所はこちら
〒542-0081
大阪府大阪市中央区南船場4-10-5-702
ノーログVPNとは?
ノーログVPNとは、VPNを経由して行われた通信記録を一切保存せず、通信のための土管に徹したVPNサービスのことです。
ハッカーや企業がVPNサーバーの内部を調べたとしても、ノーログ運営のVPNサーバーを通ったデータ記録は何も保存されていない状態です。
ノーログを自称していても実際はログありの可能性がある
実際にはユーザーの通信ログが記録される仕組みになっている場合でも、VPNのサービス案内サイトにノーログと広告文を記載することは、悪意のある運営者であれば可能です。
以下のようなVPNはどのような手段で収益を得ているかが不透明で、セキュリティ技術者を雇い、VPNの安全性を高める投資を行う資金が十分にありません。
- 利用料金が他社と比べて極端に安いVPNサービス
- 無料で利用できるVPNサービス
Millen VPNはノーログ運営なのか?
Millen VPNはユーザーの通信ログを記録しないことをアピールしています。

MillenVPNはユーザーのプライバシーを最優先に考えているため、接続ログや通信ログは記録していません。
引用:https://support.millenvpn.jp/73
Millen VPNが取得するユーザー情報は、料金の支払いや不具合の対処(ユーザーサポート)などを行う際に運営側が使用します。
技術的問題(不具合の対処、決済など)に対処するため、最低限のユーザー情報を取得しますが、この情報と個人の活動や行動を一致させるために利用されることはありません。
引用:https://support.millenvpn.jp/73
Millen VPNのノーログは監査証明を受けたものではない点に注意
Millen VPNのノーログは、第三者機関による監査証明を受けたわけではない点に注意です。
ノーログにこだわるなら監査証明付きのVPNがおすすめ
完全なノーログにこだわるなら、第三者による監査証明のないMillen VPNではなく、監査証明を受けた海外の大手VPNがおすすめです。
- NordVPN
- Surfshark VPN
- Express VPN
はいずれも安全性と機能性が高くおすすめです。
NordVPNはノーログを監査証明済み

NordVPN Macアプリの操作画面
NordVPNは、大手監査法人PwCやDeloitteによるノーログポリシーの監査を定期的に実施し、その結果監査法人が公開して安全性を証明しています。
Surfshark VPNはノーログを監査証明済み


4大監査法人の1つDeloitteが行った独自のノーログ品質保証テストに合格し、Surfshark VPNがユーザーのデータを記録していないことが証明されています。
Express VPNはノーログを監査証明済み


Express VPNではノーログっポリシーの真実性を、監査の専門企業に依頼して定期的に監査結果を専門企業側が公開しています。
- KMPGによる監査(2023年12月、2022年9月)
- Cure53による監査(2022年5月)
- PWCスイスによる監査(2019年6月)
ノーログで運営されているVPNは不正アクセスにも強い
VPNは外部から不正アクセスを受けやすい
VPNサーバーはその性質上、インターネットに絶えず接続された状態で公開されています。
ユーザーの通信ログがサーバー内に保存されるタイプのVPNが外部からの不正アクセスを受けると、通信履歴や個人情報がサイバー犯罪者の手に渡ってしまう危険性があります。
ノーログで運営されていたVPNサーバーが不正アクセスを受けた事例
ノーログVPNの外部攻撃に対する強さを、実際に起こった不正アクセスを元に解説します。
2018年3月に、大手VPNサービスがフィンランドに設置していたVPNサーバーのうち1台に、第三者からの不正アクセスを受けました。
インシデントの内容
ノーログ運営がユーザーを守る結果に
データの流出や漏洩はあったか?
ノーログ運営がデータ流出を防いだ
ノーログのVPNサーバーに不正アクセスを行っても、サイバー犯罪者が悪用できる個人情報データや通信ログは存在しないため、取り出すことができませんでした。
Millen VPNの安全性を高める技術と機能
安全性強度の高い暗号化技術AES-256を実装
暗号化技術の強度が低いと、第三者に不正アクセスされた際に、暗号化されたデータを復号(人間がわかる情報に復元)されやすくなるため危険です。
Millen VPNはRAMディスクを採用していない?
RAMディスクを使用したVPNサーバーには、物理的にユーザーのログが保存できなくなるメリットがあります。
Millen VPNがRAMディスクを採用しているという情報はありませんでした。
- NordVPN
- Surfshark VPN
- Express VPN
安全性は高いが接続先でのトラブルは保証できない
しかし、VPNを使って接続した先のWebサイトがサイバー犯罪者によるものだった場合や、不正行為を行なったユーザーが安全にネットを利用できることを示すものではありません。
- 詐欺サイトに接続した場合
- 指示に従いサイバー犯罪に巻き込まれる場合
- 法的、倫理的問題のある行為を行なった結果、処罰される
Millen VPNのサブスクプランは途中解約不可や自動更新に注意
1年、2年プランは途中解約ができない
Millen VPNには、2種類のタイプの料金プランが用意されています。
- 単発利用に適したワンタイムプラン
- 長期利用がお得なサブスクプラン
サブスクプランは1年プランまたは2年プランから契約期間を選ぶことができます。
月額料金はワンタイムプランと比べて数分の1まで安くなりますが、デメリットは途中解約ができない点にあります。
サブスクプランには30日間返金保証がある
サブスクプランは30日間返金保証が用意されています。サブスクプランの契約後に満足できなかった場合、30日よりも前に申し出れば返金と解約が可能になります。
自動更新をキャンセルしないと勝手に料金が引き落とされる
Millen VPNをサブスクプランで契約した場合で、VPNが途中で不必要になったら、管理画面にログインして自動更新のキャンセルを行いましょう。


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