Surfshark VPN(サーフシャーク)の安全性は?ノーログポリシーは本当?

目次

Surfshark VPNは安全に使えるVPNなのか?

Surfshark VPNは全世界でサービスを展開する大手VPNサービスの1つです。
引用:surfshark.com
運営元の企業は信頼できる会社なのか?通信の自由や保護が確立されている国の企業なのかが気になる…

SurfsharkVPN Macアプリの操作画面

Surfshark VPNの安全性を評価

  • Surfshark VPNは信頼性の高いオランダの企業が運営する有料サービス
  • Surfshark VPNはノーログポリシーを定期的な大手監査法人による監査によって証明し続けている
  • Surfshark VPNはデータ保持法がないオランダに本社を置くことで、ノーログ運営を行いやすい体制を構築している
  • Surfshark VPNとNordVPNの運営会社は合併し資金力と技術力を高めている

Surfshark VPNは有料サービスで経営状態も良い

信頼できない企業のVPNは安全性が脅かされている

VPNはセキュリティ技術の高い信頼できる会社が運営していない場合、思わぬ危険性があります。

悪意のある運営者が管理するVPNには通信履歴が実際には記録されており、VPN運営者やサイバー犯罪者に利用される危険があります。

無料で使えるVPNは安全ではない可能性が高い

アプリストアやWebで見かける無料で使えるVPNは、ユーザーの通信データをダークウェブに販売して資金源を得ている可能性があります。

公的機関が提供する無料のVPNを除き、ほとんどの無料VPNは資金減やセキュリティの安全性が不透明です。

Surfshark VPNはオランダ本社でノーログ運営体制を確立している

ノーログVPNとは?

Surfshark VPNはノーログポリシーを採用したVPNです。

ノーログVPNとは、VPNを経由して行われた通信記録を一切保存せず、通信のための土管に徹したVPNサービスのことです。

ハッカーや企業がVPNサーバーの内部を調べたとしても、Surfshark VPNのVPNサーバーを通ったデータ記録は何も保存されていない状態です。

ノーログを自称していても実際はログありの可能性がある

実際にはユーザーの通信ログが記録される仕組みになっている場合でも、VPNのサービス案内サイトにノーログと広告文を記載することは、悪意のある運営者であれば可能です。

以下のようなVPNはどのような手段で収益を得ているかが不透明で、セキュリティ技術者を雇い、VPNの安全性を高める投資を行う資金が十分にありません。

  • 利用料金が他社と比べて極端に安いVPNサービス
  • 無料で利用できるVPNサービス

データ保持法やネット規制が強い国で運営するVPNはノーログ運営ができない

通信に使われたデータを一定期間保持する法律がある国や地域も世界的に多く存在しています。

権威主義的な国家の中には、通信の秘密という原則も無く、政府や企業が許可なく通信記録データにアクセスできてしまう国も存在しています。

データ保持法が適用される国や地域で、データ記録をいっさい残さないノーログVPNのサービスを運営することは困難です。

 Surfshark VPNのノーログ運営はオランダに本社があることで実現できている

以下の3つの特性から、オランダがSurfshark VPNを運営するSurfshark VPN S.Aの本社所在地に選ばれました。

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  • 政治と経済が安定した独立国家であること
  • データ保持法が無いこと
  • 通信データを共有する国際協定にも加盟していないこと

オランダとは?

オランダはヨーロッパ大陸の西側に位置する、北海に面した独立国家です。

主な産業

  • 歴史的に貿易産業が盛ん
  • 金融業
  • 物流業、港湾産業(ヨーロッパ最大の港湾であるロッテルダム港)
  • 観光業

オランダの人口は1759万人(2022年)と、アメリカや日本と比べると人口が少ないものの、先進国として経済的な存在感は高いです。

Surfshark VPNのノーログ運営は監査による証明がある

Surfshark VPNのノーログ運営は複数回にわたる大手監査機関による監査をクリアしています。

4大監査法人の1つDeloitteが行った独自のノーログ品質保証テストに合格し、Surfshark VPNがユーザーのデータを記録していないことが証明されました。

ノーログで運営されているVPNは不正アクセスにも強い

VPNは外部から不正アクセスを受けやすい

VPNサーバーはその性質上、インターネットに絶えず接続された状態で公開されています。

そのため、サイバー犯罪者に不正アクセスやサイバー攻撃を受けるリスクがあります。

ユーザーの通信ログがサーバー内に保存されるタイプのVPNが外部からの不正アクセスを受けると、ユーザーの通信履歴や個人情報がサイバー犯罪者の手に渡ってしまう危険性があります。

ノーログで運営されていたVPNサーバーが不正アクセスを受けた事例

2018年3月に、大手VPNサービスがフィンランドに設置していたVPNサーバーのうち1台に、第三者からの不正アクセスを受けたことが明らかになっています。

インシデントの内容

フィンランドに設置されていた大手VPNサービスの1台サーバーが不正アクセスの被害を受けた

ノーログ運営がユーザーを守る結果に

データの流出や漏洩はあったか?

大手VPNサービスのノーログ運営のおかげで、ユーザーの通信ログや個人情報データは一切流出しなかった。

ノーログ運営がデータ流出を防いだ

ログを残さないVPNサーバーに不正アクセスを行っても、サイバー犯罪者が悪用できる個人情報データや通信ログは存在しないため、取り出すことができなかったと言えます。

Surfshark VPNの安全性を高める技術と機能

安全性強度の高い暗号化技術AES-256を実装

暗号化技術の強度が低いと、第三者に不正アクセスされた際に、暗号化されたデータを復号(人間がわかる情報に復元)されやすくなるため危険です。

Surfshark VPNは安全性強度の高い暗号化技術AES-256を実装しています。

通信データが物理的に保存されないRAMディスクを使用

Surfshark VPNは、VPNサーバーをRAMディスクのみで稼働させる技術を採用しています。

RAMディスクをVPNサーバーに使用することで、物理的にユーザーのログが保存されなくなります。

安全性は高いが接続先でのトラブルは保証できない

Surfshark VPNはさまざまな最新技術と豊富な資金力を使ってVPNの安全性を高めてきました。

しかし、VPNを使って接続した先のWebサイトがサイバー犯罪者によるものだった場合や、不正行為を行なったユーザーが安全にネットを利用できることを示すものではありません。

  • 詐欺サイトに接続した場合
  • 指示に従いサイバー犯罪に巻き込まれる場合
  • 法的、倫理的問題のある行為を行なった結果、処罰される

Surfshark VPNは5Eyes協定の影響を受けない仕組みを構築している

5 Eyes/9 Eyes/14 Eyesとは?

市民やネット利用者の私的な通信データを共有できる国際的な協定が存在しています。

なかでも5 Eyesは米国と強固な同盟国との間に結ばれた協定で、世界的にも強い影響力を及ぼしています。

5 Eyes加盟国

  1. 米国
  2. イギリス
  3. カナダ
  4. オーストラリア
  5. ニュージーランド

SurfsharkVPNは5 Eyes/9 Eyes/14 Eyesの影響を受ける?

市民やネット利用者の私的な通信データを共有できる国際的な協定が存在しています。

Surfshark B.V.の本社は9 Eyes加盟国であるオランダにあります。

9 Eyes加盟国

  1. 米国
  2. イギリス
  3. カナダ
  4. オーストラリア
  5. ニュージーランド
  6. フランス
  7. オランダ
  8. デンマーク
  9. ノルウェー

オランダが9 Eyesに加盟していることから、9 Eyesの協定の範囲内で加盟国間で保持されていた通信データの共有が行われる可能性がありますが、

オランダにはデータ保持法がないため、ノーログでVPNサーバーを管理し続けることが可能です。

Surfshark VPNの運営会社は技術力と資金力を強化し続けている

VPNを中心としたセキュリティ技術企業としてスタートした

Surfshark VPNの運営会社は立ち上げ当初からVPNの運営を中心とした事業を展開してきました。

運営会社概要

SurfsharkVPNの運営会社の概要

会社名 Surfshark B.V.
本社のある国 オランダ
本社以外の拠点 リトアニアのヴィリニュスとカウナス
ポーランドのワルシャワ
ドイツのベルリン
創業年 2018年

本社の住所はこちら

Kabelweg 57, 1014BA Amsterdam, the Netherlands

Surfaharkとの合弁運営で資金力を強化した

SurfsharkVPNの運営会社とNordVPNの運営会社は2022年に一つの持株会社の傘下となる形で合併しました。

SurfsharkはVytautas Kaziukonisによって創業されました。2022年には、SurfsharkとNord Securityは1つの持ち株会社のもと合併し、それぞれ独立したブランドとして運営するサイバーセキュリティ大手企業が誕生しました。

引用元:https://surfshark.com/ja/about-us

SurfsharkVPNとNordVPNはどちらもVPNサービスを運営する企業ですが、それぞれが独立した企業として存在し続けています。

その上に共同持株会社(SurfsharkVPNとNordVPN側がそれぞれ出資して株式を保有する企業)が存在するイメージです。

同一の運営会社の傘下となることで、Surfshark VPNとNord VPNの両方のサービスはセキュリティ技術を助け合いながら高めていくことができます。

海外サービスであるSurfshark VPNを選ぶ危険性とデメリットは?

トラブルの解決が国内のVPNサービスより複雑になる

VPNの利用や契約の際に発生した法的トラブルの解決が、国内VPNサービスを利用するよりも複雑かつ困難になりやすいです。

管轄となる裁判所や法律は海外のオランダが基準

海外のカスタマーサービスとやりとりする必要がある

Surfshark VPNのサポートは公式サイト内にあるカスタマーチャットウィンドウを使って行います。

実際のチャット画面

チャット内容は英語で送信する必要があるので、必要に応じてAI翻訳アプリ等を利用してメッセージを作成します。

30日間返金の払い戻し手続きが複雑

Surfshark VPNは30日間返金保証制度があるので、試しにVPNを使ってみたいユーザーは30日以内に返金をリクエストすれば無料でお試し利用が可能です。

初めてのSurfshark VPN利用であれば条件なしで適用できますが、返金保証の手続きは少々複雑です。

30日間返金保証を利用して解約したい場合は、ライブチャット(英語)での問い合わせが必要です。

入力する内容

  1. 名前
  2. メールアドレス
  3. 解約したい理由・返金してほしい理由

(例)海外に行く予定がなくなったため解約したい、海外サイトにアクセスする必要がなくなった

チャット内容は英語で送信する必要があるので、必要に応じてAI翻訳アプリ等を利用してメッセージを作成します。

Surfsharkサブスクリプションの自動更新をキャンセルする方法(英語)

返金保証の対象:支払った料金の返金

日本国内のサブスクへの細かい対応が難しい

VPNを動画配信サブスクやWebサービス、アプリを利用するために契約する方が増えています。

海外にいながら、日本の動画配信サービスやWebサイト、アプリにアクセスしたい

日本にいながら、特定の国や地域で提供されている動画配信サービスやWebサイト、アプリを利用したい。

海外運営のSurfshark VPNは、以下のような日本独自のサブスクやサービスを利用する際に、接続エラーになってしまう可能性があります。

日本独自のサブスク

  • Lemino(ドコモの動画配信サービス)
  • TVer(民放)
  • Hulu(日テレ系)
  • FOD(フジテレビ系)
  • TELASA(テレビ朝日系)
  • ABEMA

日本独自のWebサービス

  • radiko(ラジオのストリーミング)

海外から日本国内のサービスを利用するなら国産VPNもおすすめ

日本独自のサブスクやサービスをより確実に接続して使いたい場合は、国産の大手VPNサービスを利用した方が良いです。

国産の安全なVPNサービスの代表例

  • Millen VPN
  • スイカVPN

Surfshark VPNの価格設定や割引はわかりづらい

払い戻しや途中解約ができない

Surfshark VPNは1ヶ月、12ヶ月、24ヶ月の3パターンの契約期間が契約時に選べます。

契約期間 月額コスト 利用期間
1ヶ月プラン
  • 2,308円
1ヶ月
12ヶ月プラン
  • 488円
12ヶ月
+3ヶ月延長
24ヶ月プラン
  • 298円
24ヶ月
+3ヶ月延長

Surfshark Starterの料金と利用期間

しかし、一度2年プランで契約したSurfshark VPNは後から途中解約することはできません。

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料金は一括前払いで支払ってしまっているので、30日間返金保証の期間を超えてしまった場合、支払った全額が返金されません。

12ヶ月プランも24ヶ月プランも一括前払い

1ヶ月プランよりも12ヶ月プラン、24ヶ月プランを選んだ方が月額コストを大きく抑えることができます。

12ヶ月プランや24ヶ月プランは契約時に一括前払いで料金を支払う必要があります。

12ヶ月プランや24ヶ月プランを更新すると料金が高くなる

Surfshark VPNは12ヶ月プランや24ヶ月プランを選ぶと1ヶ月あたりのコストは大幅に安くなります。

Surfshark VPNの契約期間

  1. 1ヶ月プラン
  2. 12ヶ月プラン
  3. 24ヶ月プラン

12ヶ月または24ヶ月の契約期間が終わり、次の契約期間に自動更新されると初回限定の割引がなくなるので、予想外に高額な請求に驚きがちです。

サブスクリプションを自動更新しない設定にあらかじめ変更しておくことで高額な請求を回避できます。

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